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一片氷心で四季を巡る書斎ブログ

普通のスケジュール帳からシステム手帳へ乗り換えた理由。

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 本屋さんや東急ハンズに行くと、早くも来年度のスケジュール帳が並び始めました。新しい手帳を選ぶ事は自分の相方を探すみたいで、気分が高鳴ります。

きっと他の人もそうでしょう。

しかし今年は、特設のスケジュール帳コーナーで新しい相方を吟味することはありません。去年まで通常の、1年使いきりタイプのいわゆる綴じ手帳タイプのスケジュール帳を使用していたのですが、現在はシステム手帳を愛用しているからです。
システム手帳は手帳のカテゴリの中でも別物だと思っています。

使いきりタイプのスケジュール帳をやめたわけ

 

社会人になって長らく、1年使いきりタイプのスケジュール帳を使用してきました。
 
買ったばかりの頃は意気揚々と、毎日スケジュール帳を開き、様々なスケジュールを懇切丁寧な字で書き込んでいました。しかし、使い始めて2~3ヶ月が経つ頃には、仕事の予定が入らない限り、手帳を開くことすら怪しくなっていました。
 
これは、スケジュール帳が飽くまで、スケジューラとしての役割しか果たしてくれず、不満だったからです。どういう事かというと、
  1. メモを取る場合、スケジュール帳の余白程度では1年間使用するには心もとない
  2. 大切なメモであっても、使用済のページが進むと、後になってから参照しずらい
つまり、ノート的な使い方には向いていない、ということです。
 
もちろん、それで十分という人にはそれで済む話しなのですが、物覚えが悪くメモを書き散らす私には、そういう訳にも行きませんでした。

システム手帳ならではの自由度と抜群の拡張性

普通のスケジュール帳だと、使い始めてみると残念な部分があったとしても、我慢して1年間付き合っていかなければなりません。どうしても我慢ならない場合は、買い替えもあり得ます。
 
 その点システム手帳は、様々なリフィルが存在するため、使用しない機能(=リフィル)はオミットし、使用したい機能を随時追加するなどのカスタマイズができます。
また、リフィルの種類も実に多様で、誰得なものまで有ります。
 
ある程度、システム手帳が完成したと思う今でも、本屋さんや文房具屋さんのシステム手帳のリフィルコーナーには、特に目的が無くとも立ち寄り、より機能昇華させるリフィルが無いか物色しています。
 
次に、バインダーリングがあるため、大切なメモはいつ書き込んだものであっても、最新の場所に移動することができます。
 
また、役目を果たして不要となった場合はページ単位で切り離したり、仕切りを利用すればカテゴリ分けができ、手帳全体をスッキリした構成にする事できます。私はこの点がシステム手帳の一番のメリットかな、と感じています。

便利な反面、弱点も。

【その1】バインダーリングが邪魔。

実は、学生時代に「システム手帳ってカッコええやん」などと、特に何も考えずに安物のバインダーを購入し、システム手帳を使用した事があります。しかし、半年も経たずに継続使用を挫折しています。 
 
原因は、真ん中のバインダーリング。右利きの人は左ページに書き込みをする時、左利きの人は右ページに書く込をする時に、いちいち途中から書き込みの進行を妨害してくるバインダーリングに心を折られたのです。
 
当然、高級なシステム手帳だからバインダーリングが邪魔にならない、という事はありません。システム手帳を使う以上、バインダーリングとは、上手に付き合っていく必要があります。 
 
右利きの私は左のページに書き込みをする時、ゴツゴツと当たるリングを当然煩わしく感じていましたが、「どうせ自分スケジュール帳なんて自分しか見ないのだから、後から自分で読めればそれで良し。」と割りきっています。
 
どうしても、左ページに細かく沢山書き込みたいときは、ひと手間かけてバインダーからリフィルを外して書き込んでいます。

【その2】リフィルが意外とお高い 

様々なリフィルが存在するのが、システム手帳の最大の魅力です。大人になっても文房具屋さんでワクワク出来る人は、きっと手帳作りが楽しめると思います。
 
しかし、リフィルの単価が意外とお高く(約200~1,000円)、あれこれカスタマイズしていると、結果的にかなりのお金を注ぎ込んでしまいます。適正な値段の物が殆どではありますが、ただの白紙のメモ用紙が100枚で350円など、正直馬鹿にしてるのかと言いたくなるような値段設定の物もあります。
 
安く済ませたい場合、オフィスソフトとプリンタを駆使して自作という手も有るようですが、リフィル一つにそこまで体力を掛けるのであれば、最初からシステム手帳という選択肢は除外すべきです。

【その3】本体であるバインダーがそもそも高い

そもそも論ですが、バインダー本体がそもそも高いです。まともなバインダーは、安くとも数千円はします。使いきりタイプのものは、2,000円を超えると高級な部類だと思いますが、システム手帳は本体と付属の初期リフィルだけで少なくとも倍はします。
 
100円均一でバイブルサイズのバインダーを見かけましたが、とても快適に使えそうな代物ではありませんでした。

まとめ

システム手帳使用していると、「使いにくくない?」と聞かれる事も珍しくありません。というか、よく聞かれます。
 
バインダー購入時に付属しているリフィルだけで使い続けるのであれば、確かに使いにくいかもしれませんが、自分の好みのリフィルを組み合わせ、カスタマイズしていくと愛着が湧き、次第にほとんど気にならなくなります。
 
しかし、手帳はスーツの内ポケットに入れて持ち運びたい、という人にはミニ6サイズであってもシステム手帳はオススメできません。ただ、携帯性は置いておいて、私のように手帳の機能を最優先に位置付ける人には、システム手帳がオススメです。
手帳選びは、恋人選びと一緒なの。
一目惚れで付き合うこともあれば、中身で付き合うこともある。
自分では絶対に大丈夫だと思っていたのに、実際付き合ってみると、うまくいかないこともあるわ。
それだけ、手帳選びは難しいってことね。
--ドラマ『俺のダンディズム』第4話「手帳」より
これは、最近Amazonプライムビデオで視聴した2014年のドラマ『俺のダンディズム』の第4話に出てくる名言です。
 
結局のところ、年間使い切りタイプのスケジュール帳も、システム手帳も、使う人次第なのです。
 
単純比較でシステム手帳のデメリットばかりを上げてしまいましたが、デメリットの数を覆すほどの自由と拡張性がシステム手帳にはあります。繰り返しになりますが、システム手帳は普通の手帳とは別物です。
 
具体的にどのようにカスタマイズしているかも書きたかったのですが、長くなりそうなので、またいずれ記事にします。
 
私のシステム手帳のカスタマイズ内容を公開しました。以下は2014〜2015年版。

また、その後に最新のカスタマイズ内容について記事を書きました。こちらが2016年版です。

画像多めで私の手帳を晒しています。併せてご参照下さい。

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