他に試したことはありませんが、無印良品の家計簿は、他のどんな家計簿より優れていると思います。
税込100円という価格、定番商品ならではの手に入りやすさ、無印良品の洗練されたデザイン、そして絶妙な自由度。
これまで無印良品の家計簿を何度か褒めちぎっていますが、今回は私がどんなルールで書いているか紹介したいと思います。
標準仕様はこんなの
(Excelで作ってみた見開きイメージ)
左ページで収支を、右ページで明細を6つの科目で管理をする、A5サイズで見開きの家計簿です。(なお、食費はデフォルトで印刷されています)
上下に繰越記帳用の行、明細記帳行が32行。これが永遠と32ページ続きます。それだけ。
前提
ここから先は飽くまで私の使い方の一例です。はじめからガチガチの自分ルールを決める必要はなく、とにかく書き始めてみて、気になる点は都度修正していくようにすれば良いと思います。
ちなみに、書き込みに使用する筆記用具は、修正の効くシャープペンシルか、フリクション式のボールペンがオススメです。
はじめのうちは油性のボールペンで書き込んでいましたが、計算ミスやルールの修正が困難だったため、修正の効かないボールペンはNGです。
色の使い分けも面倒なルールの一つですので、単色で書いた方が楽です。
当初は特に考えずにブラックのフリクションボールを使用していましたが、今はブルーブラックの細スリムタイプを好んで使用しています(繰り返しますが、色は趣味で選べば良いと思います)。
私の書き方
(画像は普段使いのイメージ図です)
はじめの準備
まず右ページの食費以外の空欄科目に、「生活用品費/光熱費/交通費/その他」、そして「Suica残高」を手書きします。1行目の左ページ「残高」には財布の手持ちの現金を、右ページの「Suica残高」にSuicaカード内の残高を記入したら、準備完了です。
電子マネーを利用していない場合は、費用科目を1つ増やす事ができます。
逆に、複数の電子マネーを利用している場合は別表管理をするか、管理が手間なので種類を減らす等の見直しが必要です。
具体的な書き方
- まず日付を書く
- 支出額と、その費目を書く
- 減算しない残高には、「−」を書き込む
- 一通り明細を書き終えてから、減算すべき残高から引き算をしていく。
基本的に、毎日この繰り返しです。
1ページを使い終える、もしくは日を跨ぎ使いそうな時は、最下段に集計を書き、各残高を次のページに繰り越します。
【追記】クレジットカード利用の管理のしかた【2015/01/02更新】
ちなみに、クレジットカードについては、イメージの様に、明細記帳/支出計上/費目計上はするものの、残高からの減算はしません。
これは「この日にカードを利用した」、ということをキチンと管理することを目的としているためです。
そしてその月の終わり、家計簿を締める際に一旦計上した、支出/費目から最後に減算し、次の月に繰り越しています。
(12月の家計簿締めからの反省を踏まえ、追記しました。)
私の自分ルール一覧
- レシートは必ずもらう
- 家計簿はできるだけ毎日書く
- 記帳のタイミングは外に出ないと決めた時
- 明細記帳は1明細単位で
- 備考は必ず書き込む
ルール1「レシートは必ずもらう」
意識してレシートを回収する事で、その日の家計簿記帳がはかどります。
しかし、レシートが貰えないケースが少なからずあるので、スマホがある人は家計簿アプリ等を利用し、忘れないうちに記録しておくと良いと思います。
私のオススメは、おカネレコ。素早くメモできるところが売りです。Android版もあります。あくまでメモ用のアプリとして利用しているので、スマホアプリでの厳密な収支管理はしていません。
ガラケーの場合は、支出金額を電話番号に見立て、カラ電話をすれば通話履歴が記録になります。
数日の間であれば、発信時間からおおよそ何に使ったか分かると思います。
ルール2「家計簿はできるだけ毎日書く」
必ず毎日というのは難しいと思いますが、できるだけ毎日書くようにします。ここは自分の苦痛じゃないペースで良いと思います。
ただし、仮に「1週間に1回書く」といったルールとした場合、1度失念すると次が非常に面倒になり、最終的に続かずに終わる可能性があるので、あまりのんびりした計画は良くないと思います。
私の場合は、出張にも家計簿を持って行き、毎日書いていますが慣れると家計簿を付ける事が楽しくなるので全く苦痛ではありません。
ルール3「記帳のタイミングは外に出ないと決めた時」
極端な例ですが、自宅と店を行き来する度に記帳をするとなると、家計簿自体がストレスの元となり続かない可能性があります。毎日家計簿を書いている私も、これは流石に嫌です。
そのため、もう外には出ない(=お金を使わない)と決めたタイミングで記帳をします。
私はアフターファイブとは縁が無いので、会社から自宅に帰ってきて、落ち着いたら書く様にしています。
ルール4「明細記帳は1明細単位で」
支出は 1明細単位で記帳していきます。1明細とは、1レシート、または財布からお金を出した単位です。
1明細単位で書き込む理由は、
- 書いている間に使いすぎたことを反省する
- 後日、明細行の消費っぷりから消費が集中した日を把握する
という狙いがあるためです。
また「スーパーで生活用品も買ったのだけど…。」という時は、少々の混在程度であれば、特に気にせず食費として計上します。
ただし、そういった事にならないよう、別の日にするかドラッグストアで買う等、意識して明細内部に他の科目が混在しないようにするのも一つの手です。(しかし、買い物する店を増やす事で、かえって支出が増えるリスクが有ります。)
ルール5「備考は必ず書き込む」
後から振り返った際、何にお金を使ったのか、金額と科目の仕分けだけでは分かりません。
そこで、詳細に書くに越した事はありませんが、スペースが限られているので、ざっくりと備考欄で文字に起こします。
お金を使った店の、名前か業態+ざっくり買ったもの程度まで書けたら良いと思います。
まとめ
無印良品の家計簿はシンプルです。市販の安くもない「〜貯める家計簿」といった、家計簿に見られる謎ルールに縛られることなく、自分でルールを決めることができます。
繰り返しになりますが、紹介させていただいたのは私の使用例に過ぎません。参考になれば幸いですが、1からルールを作って少しずつ改善していく家計簿というのも、きっと楽しいと思います。
追記:現在はマネーフォワード(クラウド家計簿)に移行しています
ちなみに現在の私は手書きの家計簿は卒業して、パソコンとスマホで記録する、クラウド家計簿に移行しています。
これは、株や投資信託、401K(確定拠出年金)といった金融資産の時価の把握ほか、クレジットカードの使用記録を自動化するなど、金融資産と負債をなるべく把握するための判断でした。
自動化して思うのは、手書きの家計簿は手間ではあるものの、文字通り家計を正しく把握できる、原始的ではあるものの優れた道具だという事です。
手書きこそ全てとまでは言いませんが、よほど家計管理になれない限りは、安易にアプリ一本化にしない方が良いでしょう。
横山 光昭 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2013-12-13
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