アイスハート

一片氷心で四季を巡る書斎ブログ

安い万年筆『カクノ』の透明軸が品質と美しさを兼ね備え、控えめに言って最高

f:id:maegamix:20170918164111j:plain
透明軸のカクノ

メモ書きからちょっとした文書をしたためる程度まで、ボールペンを使う機会がめっきり減りました。

普段字を書く機会が減ったからではなく、ボールペンよりも万年筆を使う機会の方が多いからです。

LAMYのサファリから万年筆の世界にはまり、すでに何本もの万年筆を持っていますが、高額の万年筆は今のところ持っておらず、一番安いものがパイロット社が発売しているカクノで1000円ちょっとするくらいのものです。

今般、そのカクノから待望の透明軸が発売され、やっと入手できましたので紹介したいと思います。

待望のスケルトンモデル

f:id:maegamix:20170918164138j:plain
上:これまで使用していたカラーリングが施されたカクノ/下:今回購入したスケルトンモデルのカクノ

カクノは何も新しい万年筆ではありませんが、これまで展開されていた軸のカラーのラインナップがカジュアル過ぎるところに不満がありました。

もともと子供向けの万年筆をコンセプトにして発売されたもののため、仕方がないのですが、大人が使うにはよほど好みのカラーリングでない限り、どうしても安っぽさが目に付きます。(実際安いのですが)

そこへ、待望のスケルトンモデルが発売されたことを、少し前にTwitterで知り、近所の文具店や雑貨店を数店舗回ったのですが、なかなか店頭ではお目にかかれず、大正義Amazonで購入したのでした。

確かな品質と可憐な見た目をこの手に

f:id:maegamix:20170918164155j:plain
左:LAMYサファリのスケルトンモデル/右:カクノのスケルトンモデル

スケルトンの万年筆には、まるで試験管の機能美のような美しさを感じます。

もちろん、見た目以外の作りは同じなので、これまで発売されていたカラーリングの施されたモデルと同じプラスチックで作られているのでしょうが、『人は見た目が9割』なんて本があるように、見た目が変わるだけで随分と印象が変わるものです。

カラーリングの施されたカクノをこれまで使用してきて、ニブ(ペン先)の品質が確かである事は知っているので、この使い心地、この見た目でこの値段なら納得どころか、あらゆる面で最高です。

せっかく透明なのだから、是非コンバータで好きなインクを楽しみたい

f:id:maegamix:20170918164144j:plain
カラーラインナップ豊かな色彩雫-iroshizuku-のインク瓶たち

透明軸の万年筆ならば、ぜひ装填されたインクの様子を概観に取り入れたいところです。

これまで、LAMYのサファリにコンバータを装着し、ブルーブラック系のインクを装填したものをずっと愛用してきたのですが、外から光に照らされたインクの様を眺めるのも風情があり、書くこと以外の楽しみの一つでもありました。

超安価な万年筆にも関わらず、カクノにも同じように専用のコンバータが別売りされています。

本体を購入するとブラックのカートリッジが1本同封されていますが、せっかく透明な万年筆を使うのならば、好きなインクをコンバータを用いて装填してみると、より愛着が深まるでしょう。

あまり多くのインクを使用したことはありませんが、個人的には色彩雫シリーズが秀逸なインク名と美しい色合いがおすすめです。

私は中でも、一番の売れ筋らしい月夜が一番のお気に入りですが、今回は別のインクを装填して見ました。

まとめ:より美しく、より多彩に

f:id:maegamix:20170918164941j:plain
今回購入したカクノに色彩雫の冬将軍を装填した。ニブに施されたちょっとした遊び心が面白い

お気に入りの月夜にしようかなぁと思ったのですが、そちらはすでにLAMYに装填されていたため、今回購入したカクノには色彩雫の冬将軍を装填してみました。

安い安いと連呼してきましたカクノですが、今回スケルトンモデルとコンバータを2つずつ購入してしまいました。

それでも、LAMYを1本買うよりずっと安く、しかも品質と美しさを兼ね備えているので、控えめに言って最高です。

ちなみに細字が好きなので、前から持っていたカクノもF(細字)で、今回購入した2本も共にFです。

そのうち更に買い足す日が来そうです。

© 2014-2020 アイスハート by 夜