車社会の地元に戻り、とりあえず自転車を主な移動手段に選びました。
自転車はロードバイクとクロスバイク(正確にはフラットバーロード)の2台持ちなのですが、今回は3年ほど前にお手軽移動マシーンとして購入したクロスバイクの方をカスタマイズしてみました。
クロスバイクというと、台湾ブランドの『Giant』の『ESCAPE R3』が有名ですが、天邪鬼な私のクロスバイクは三重県に本社のある振興自転車ブランド『A-DEW』の『sono1』という車種に乗っています。
こだわりはフレームがクロモリ*1であり、トップチューブの形状がホリゾンタル*2である事です。
購入当初の過去記事はこちら
そもそもなぜハンドルを交換するのか?目的は?
実は現在のフラットバーですが、標準サイズでは横幅が540mm程度と非常に幅広だったため、400mm程度までカットされています。
これは、狭い室内での保管の際に邪魔だったのと、都心部のホイール固定式の駐輪所で他の人が自転車の出し入れの際、私のクロスのハンドルに引っ掛けてホイールが傷つく事を嫌ったためのカスタマイズでした。
しかし今回、地元に戻りましてガレージでの保管になり、スペースの問題を気にしなくて良くなった事と、乗車時の快適度を優先するため、交換することにしました。
ブルホーンを選んだのは単純にフラットバーのお手軽さとドロップハンドルの快適さの両方が得られるかなぁとぼんやりと思ったためです。
ハンドルの交換作業
外はまだまだ蒸し暑いですが、自宅のガレージにて作業開始です。
現状の振り返り
ハンドルを交換を始める前に、現状の確認です。
白いフラットバーロード、A-DEW sono1
遠目で見ると普通のクロスバイクです。
前述の通り、フラットバーが装着されていますが、改めて見て見るとハンドルがシングルスピードのルック車バリに短くなっています。
新しいブルホーンハンドルと比較。多少の遠近差はありますが、横幅はほとんど同じです。
購入したのは、こちらの2,000円弱のエンドキャップつきのブルホーンバーです。
エンドキャップを取り外し、バーテープを引き剥がす
以前にフラットバーをカットしてショート仕様にした際に取り付けたエンドキャップを取り外します。
作業には手許にあった、何らかの家具を買った際に付属していた、簡易な六角スパナを引っ掛けてテコの原理で引っこ抜くと楽でした。無ければマイナスドライバーでも良いかもしれません。
バーテープは巻きついているだけなので、エンドキャップさえ取り除いてしまえば、するりと簡単に取り外せます。
ちなみに、この古いバーテープはフィジークというブランドのもので気に入っていたのですが、引っ越しの際に予備を紛失してしまい、今回は新しく購入したテープを巻くことにしました。
シフターとハンドルバーの取り外し
自転車のメンテナンスには欠かせない、六角棒レンチを利用してまずはシフターのネジを緩めます。
そしてハンドルステムからハンドルを取り外し、シフターも取り外します。
(シフターびろーん)
ブルホーンハンドルにシフターを取り付ける
シフターの種類にもよると思いますが、私のもの(SHIMANO Claris)は上下に泣き別れしてくれませんでしたので、荒技ですがぐりぐりとシフターとハンドルを捻りながら押し込みました。
もっと高級なシフターを利用している場合や、カーボンなど繊細な素材のハンドルに交換する場合は、交換を決意する前に事前に大丈夫か調べておいた方が良いかもしれません。
私は細かいことを調べるのが面倒だったので「えいやー」でハンドルをAmazonでポチッてその勢いで作業に取りかかり、結果的にセーフでした。
不満があれば後からでも都度調整が簡単ですので、シフターの設置位置取りやハンドルの固定位置は、かなり適当に決めました。
バーテープを巻きつけなくとも無骨な感じでカッコいいです。しかし、さすがに快適性が皆無になってしまいますし、雨が降ったらブルホーンのツノの先から雨水が侵入してしまいそうですので、バーテープを巻きます。
バーテープとエンドキャップをつけたら完成!
バーテープの巻きつけは片方ずつ力任せにグリグリ巻いて、3分の1程度ずつ重ねながら巻き進めるだけです。
巻き終わったら角の先にエンドキャップを取り付けます。
今回、ハンドルとバーテープの両方にエンドキャップが付属していたのですが、ここは自転車が白銀とブラウンをテーマカラーにしているため、バーテープの方に付属していたシルバーのキャップにしてみました。
完成です。
シフターが顔みたいになっています。
ちょっとグリップ部分が思っていたよりも短いのですが、まぁ細かい事はおいおい調整していくとして今回は良しとします。
バーテープはこちらの1,000円弱のものを採用しました。
シートと前回のバーテープの色合いに合わせて、茶色をチョイスしました。
反省会
- 作業時間:約1時間程度
- かかったお金:約3,000円(ハンドル2,000円弱、バーテープ1,000円弱)
- 失われた水分:500ml強
作業自体は非常にスムーズで、何のトラブルも全くなく終了しました。しかもパーツが安いので費用も大してかからずかっこよくできて大満足です。
ただ季節が夏、かつエアコンも扇風機もないガレージでの作業という事で、大量の汗をかいてしまい、作業後すぐにシャワーへ直行でした。途中何度か水分補給もしましたが、屋外での作業はなるべく涼しい季節か、体調に注意を払いながら行う必要がありますね。
あと、グリースやオイルなどでそこそこ手が汚れるので、軍手で作業すべきでした。(今回の作業は全て素手のフリーハンドでした。)
試乗してみて
2キロほど試乗してみたのですが、標準のポジションが少々窮屈ですが、前に突き出した角の部分を握るとものすごい楽です。また、自転車にまたがっている時だけでなく、降車後の取り回しも楽チンになりました。
ただドロップハンドルと異なり、角の部分の握りっぱなしではシフト操作やブレーキ操作ができないため、安全面を見るとちょっと微妙な気もします。
ブルホーンの先にブレーキを増設しても良いのですが、それではシンプルなスタイルが崩れてしまうのでちょっと考えものかもしれません。
ともあれ、ロードバイクにしろクロスバイクにしろ、六角レンチと交換パーツがあれば簡単に自分でカスタマイズできてしまうので楽しいですね。
今度はタイヤも茶色にして、よりクラシックな見た目を目指してみようかな、と目論んでいます。
おまけ:スタンド交換
密かに今回、購入直後から取り付けていたスタンドを交換しました。
これまで取り付けていたスタンドは、フレーム1箇所のみで固定する方式のもので、シンプルな見た目がお気に入りでした。
しかし、なにぶん1箇所での固定なので、駐輪時に自転車の固定が不安定になる事が多く、毎度地味な気疲れをしていまうため、今回併せて交換しました。
これが
ズルッと、こうなってしまう
交換後は2箇所で固定する方式のものにしました。何度かスタンドのテストをしてみましたが、安定度が段違いです。
これで買い物目的のチョイ乗りからの駐輪でも、ストレスがなくなりそうです。
今回購入したのはこちら。チョイスのポイントは1,000円未満で安かったからです。