どうして物は知らぬ間に増えるのだろう。目にする情報や、視界に写る物の山。それらを佐藤可士和のオフィスの如く、徹底的に整理ができたら。
整理をするという行為を当たり前にできる人がいる一方で、それが叶わない私のような人間にとって、それはある種の技術であり芸術にさえ思えます。
できるだけシンプルな生活が望ましいのは自明の理というやつで、ミニマリストは目指しませんが、なるべく私も日々の生活にストレスがないような空間作りを目指してきました。
しかし、努力しなければ維持できない事は、少しの怠惰で結構簡単に崩れてしまいます。では、いっそざっくりと整理ができる道具に頼ってしまおうかと思い、おしゃれなダンボールボックス『Fellowes BANKERS BOX』を買いましたので、今回はそれを紹介しようと思います。
A4サイズの書類保管箱という神話体系
アメリカで書類保管箱の定番といえばバンカーズボックス。フェローズ社が創業した1917年から95年以上にわたって世界中で販売しているロングセラー商品です。現在も銀行をはじめ、オフィス・教育機関など幅広い分野で愛用され続けています。 --Fellows社ホームページより
日本ではあまり馴染みがありませんが、フェローズ社は1971年に設立された、伝統と格式のあるアメリカのオフィス機器メーカーで、アメリカでは珍しい100年企業です。
その中でもバンカーズボックスは設立当初から銀行で保管する書類のために開発されて、今でも発売されているロングセラー製品です。
ひと口にダンボールといっても、実に様々なサイズが存在しますが、個人が整理整頓用に利用するのであれば、A4サイズがベストです。
私も銀行員として働いていた時期があり、日々支店で大量に発生する書類の保管事務も仕事の一つでした。
その際にA4サイズのファイルを綺麗に整理できるダンボールが本部から支給されていたのですが、実際に利用してみると、この絶妙なサイズ感のダンボールは、優れたコンテナであると常々思っていました。
個人の生活に身近なダンボールというコンテナ
つい最近、ネットの界隈を賑やかした近代の大発明はどう考えてもコンテナにあったという話題がありました。
大型トラックや貨物列車が牽引し、テレビなどで貨物船に大量に積み込まれたり積み降ろしたりしているあれです。
コンテナがもたらした物流革命というものは、個人の生活レベルではなかなか実感しにくいものですが、少し目線を変えてみると、輸出や輸入などの物流無しには語れない島国である日本においても、その革命を享受している事は疑いようがないでしょう。
では再び目線を日常生活に戻すと、ネットショッピングが一般化した現代に於いて、Amazonのダンボールを代表として、ダンボールは一般的な日常に跋扈するコンテナの一つと言えるのではないでしょうか。
ダンボールといえば、引っ越しから、大小を問わない物を保管する箱物として欠かす事ができません。押し入れや納屋に物を保管する事にも一役買ってくれる、貴重な道具です。
しかし、一点難を挙げると普段手に入るダンボールはデザイン性など皆無である事です。
ダンボールを便利に、お洒落に使いたい
数年前、某巨大掲示板群にて、週末になるとお互いの部屋の写真を掲示板に投稿し、アドバイスや賞賛を受けながらインテリアを改善していく、という個人的に毎週楽しみにしていたスレッドがありました。
現在は残念ながら、まとめサイトや嫌儲の流れに押され、ほとんど見かけることも、盛り上がりも見る事ができません。
私も過去に参加していた時期があり、当時投稿した写真をまとめた記事を書いています。
そういった数々の自慢されるインテリアの中で、大定番となった、いくつかのアイテムの中のひとつがこの記事で紹介する、『Fellowes BANKERS BOX』(フェローズ・バンカーズボックス)です。
手だけで組み立てられる、シンプルで堅牢な個人用コンテナ
(バンカーズボックスの底面に印刷された組み立て方法)
私が銀行員時代に使用していた書類保管箱は底をガムテープで補強する必要があったのでですが、このバンカーズボックスに関しては一切の道具を必要とせず、全て手だけで簡単に組み立てられます。
しかも、各部位が他の部位の補強の役割を果たすように設計されており、100年近い歳月と、重ねられてきたであろう研究と製品改良の成果に思えます。
そして、デザインも一般的な茶色くて無骨なダンボールのイメージを一新する、真っ白でシンプルなもの。
膨張色の白を基調としている事から、積み置きをしても窮屈に感じません。
1セットにつき3枚のダンボールコンテナがセットになっており、値段がAmazonでは2000円弱と、決して安くはありません。
しかし、一般的なダンボールもお金を出して購入しようと思うと、結構なお値段だったりしますので、どうせならオシャレなダンボールで整理整頓してみませんか?
なお、白以外にも木目調であったり、白/黒字の他、白/赤字、白/青字など、ラインナップは豊富です。私の場合ポテチはうす塩など定番品を好む傾向にあるだけですので、どんなデザインにししょうか考えながら選ぶのも一興です。