アイスハート

一片氷心で四季を巡る書斎ブログ

LAMYサファリの万年筆に色彩雫『月夜』を装填する

f:id:maegamix:20160912225914j:plain

先日購入したLAMY サファリの万年筆ですが、付属していた標準カートリッジ式のインキが切れてしまいました。

切れるまでに思ったより長持ちしましたが、インキは消耗品なので取り替える必要があります。

万年筆ライクなブルーのインキが気に入ってはいたものの、本体の水洗いをすれば、同じ書き味で違う色を繰り返し使用できる特性を活用しようと思いました。

irosizuku-色彩雫(いろしずく)との出会い

このまま替えのカートリッジを使い続ける事も選択肢の一つですが、30歳を目前に控えた今、ここはいっそインキ瓶を購入してダンディズムの世界へ足を踏み入れようと考えました。(ただし脳内年齢は以下省略)

何か良いインキが無いものかかと、近所の文房具屋さんの高級筆記用具コーナーを散策していた際、出会ったのが色彩雫(いろしずく)です。

日本の美しい情景から
日本には、美しい自然や景色が多く存在しまたそれ等にはとても美しい名があります。
iroshizuku-色彩雫(いろしずく)シリーズは、その美しい情景から想像された彩り豊かなインキです。
さらなる書く喜びと楽しみをあなたに。
--PILOT社製品ページより

自然の名前や景色の名を冠した製品名がとても気に入り、思わず夢中で試し書きに興じました。

豊富なラインナップ

f:id:maegamix:20160912230357p:plain

(画像は製品ページより)

別の記事で少しだけ触れた事があるのですが、私は普段、字を書く際に使用するペンの色には青色を積極的に使っています。理由は頭が良くなるらしいからですが、ここでは割愛致します。

特に最近では、フリクションボールのブルーブラックの色合いがお気に入りでしたので、ブルーブラック系の色彩に絞って考える事にしました。

しかし、色彩雫のラインナップは素晴らしく、良い意味で私を悩ませてくれました。ざっとブルー系の色を挙げると下記の通りです。

  1. 朝顔(アサガオ)
  2. 紫陽花(アジサイ)
  3. 露草(ツユクサ)
  4. 紺碧(コンペキ)
  5. 天色(アマイロ)
  6. 月夜(ツキヨ)
  7. 深海(シンカイ)

「私の中に俺が帰ってくる」というか「陰翳礼讃」というか、何だか奥ゆかしくも男心を擽る強烈なネーミング・センスに脱帽ですし、万年筆のインキはブルー系が主流ですので、特別厚いラインナップにも納得です。

因みに、なぜ万年筆にブルーのインキが多いのかというと、海外ではそれが主流だからみたいです。黒が普通の日本人には、興味深いですね。

迷いに迷った色彩選びの末『月夜』を購入

f:id:maegamix:20160912223553j:plain

(インテリアにもなりそうなインキ瓶の佇まい。)

1週間ほど悩みに悩んだ末(本当です)、それでも最後まで悩んだのが『月夜(ツキヨ)』と『深海(シンカイ)』です。

メーカーの製品ページに色彩のサンプルが掲載されているのですが、実際に文房具屋さんの店頭で試し書きをしてみると、微妙に違うのです。しかし、このまま悩み続けてる間はずっと万年筆が使えないので、最終的には名前で『月夜(ツキヨ)』を選びました。

厨二っぽい響きも否定できませんが、夜の暗さを感じさせながらも月の明るさを感じられる深みのある色味に大満足しています。色彩雫シリーズで1番人気(メーカー調べ)なのも頷けます。

因みに2位が何だったかは忘れましたが、『深海(シンカイ)』ではありませんでした。人の好みって分かりませんね。

コンバータを用意して『月夜』を装填

f:id:maegamix:20160912224631j:plain

[asin:B000FA5EDS:detail]

LAMYサファリの万年筆で市販のインキを利用したい場合、本体とは別売りのコンバータを用意する必要があります。

写真のように、ビビッド・レッドが印象的でドイツらしさを感じます(LAMYはドイツの文房具メーカーです)。

f:id:maegamix:20160912225141j:plain

[asin:B000UUIZO8:detail]

万年筆本体はスケルトン・モデルを使用していますので、もう少し落ち着いた色合いの物が無いかと探したのですが、標準製品には無いようです。(互換製品が無いか探しています。)

f:id:maegamix:20160912225829j:plain

装填後はこんな感じです。一見ブラックのインキが装填されているように見えますが、目をこらすとブルーブラックである事が分かります。

なお、インキ瓶からコンバータで万年筆にインキを装填する方法は、上記でも登場した色彩雫シリーズを販売するパイロット社の、こちらのページに掲載されている動画が大変参考になりました。

また、本体の中に残っている古いインキと、今回購入した新しいインキが混ざり合うのは嫌なので、当然事前の洗浄が必要です。

洗浄方法についても、色彩雫を販売するパイロット社のこちらのページで閲覧できる動画が参考になります。

深い夜の青に月の明かりを感じさせる色彩

f:id:maegamix:20160912224718j:plain

試し書きをしてみるとこんな感じです。

毛筆も硬筆も習った事の無い屁垂れSEが書く字なので、ご愛嬌。

f:id:maegamix:20160912224753j:plain

LAMYの標準カートリッジ、フリクションのブルーブラック、今回の『月夜』の比較は写真の通りです。

いつまでも文書を書いていたくなる様な気分です。

この記事もノートに月夜の万年筆で下書きを書きました。ともかく、色彩一つで気分も変わります。

いっぱいあって選べない人にはミニ・インキ瓶の3色セットなるものもあり、ネット販売でも3つの色を選んで注文する事ができます。万年筆を愛用している人へのギフトに選ぶと喜ばれそう。

[asin:B012ESIIGS:detail]

この記事が気になった人におすすめの関連記事

© 2014-2020 アイスハート by 夜