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天気で結晶が変化する『Tempo Drop』ことストームグラスが可愛すぎて癒される

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インテリアが好きで、よく色んな美しい雑貨も買い集めたりしたものです。

今回は、とても良いものを手に入れました。

通称ストームグラスと呼ばれる、19世紀のヨーロッパで、実際に天気を予想の道具として使われていた道具で、インテリア用のオブジェとして現代によみがえったアイテムです。

「天気の観測道具が果たして実生活で役に立つのか」と聞かれると、そんな実用性はありません。テレビなりネットなりで、天気予報を見た方が確実でしょう。

ただ、これが可愛くて、ふとした瞬間にすごく癒やされるのです。

ストームグラスとは

  • ストームグラス(英: Storm Glass)は、19世紀のヨーロッパで使われた天気予報の道具。複数の化学薬品をアルコールに溶かしてガラス管に詰めたもので、溶液や沈殿の状態によって近未来の天気が分かる、とされる。
  • 一般的なストームグラスは、樟脳 2 ドラム、硝酸カリウム 1/2 ドラム、塩化アンモニウム 1/2 ドラムを粉末にして 2 オンスの50v/v%エタノールに溶かし、長さ 10 インチ・直径 3/4 インチ程度の試験管に入れ、針で細孔を開けた紙や革で封じて作る。
  • 1870年に発表されたジュール・ベルヌの小説『海底二万里』に登場する潜水艦ノーチラス号にもストームグラスが設置されている。
    【出典】ストームグラス-Wikipediaより抜粋。

文系の私にはさっぱりです。

何はともあれ、SF物の小説はあまり読んだことはありませんが『海底二万里』は流石に聞いたことがある有名作品ですし、太古のロマンのようなものを感じます。

ストームグラスの変化現象は現在の科学でも解明しきれていないらしく、今でも、世界のどこかにストームグラスの研究をしている人がいるそうです。

ちなみに、任意のガラス瓶さえあれば、ドラッグストアで買える材料で自作できるようですが、大量にDIYする訳でなければ完成品を買った方が安いと思われます。

ストームグラスで鑑賞できる結晶変化の一覧

ストームグラス内に沈む結晶は、天気や季節に応じて変化し、見方の目安は下記の通りです。

  • 天気が晴れるなら、ガラス管内の固形分は完全に底に沈み、液体は澄みきる。
  • 雨に変わる前は、沈殿物の量が徐々に増え、星のような形のものが透明の溶液中を浮遊する。
  • 嵐やひどい風の前には、固形分の一部が溶液の表面まで達し、大きな葉のような形になる。溶液は濁り、発酵しているように見える。この現象は天気の変わる24時間前に見られる。
  • 冬、特に雪や霜のときには、管の高い位置まで沈殿物が積もる。内容物はとても白く、浮遊する点状のものが見られる。
  • 夏、とても天気がよく暑くなるときは、沈殿物は管の非常に低い位置までしか積もらない。
  • 風や嵐が接近してくるときは、接近してくる方向の反対側のガラス管の壁に沈殿ができる。
    【出典】ストームグラス-Wikipedia

良い天気の時よりも荒れた天気の時ほど変化が激しいらしく、天気の都合で外に出られないときは、部屋の中で変化を観察すると癒やされそう。

住む環境や置く場所によっては、なかなか変しづらいケースもあるようで、一概に変化を語ることは難しいようです。(そもそも科学的に解明されていない)

なお、私が購入した『Tempo Drop mini』の取扱説明書によれば、箱から出して1〜2週間、環境を覚えさせる必要があるそうです。まるで生き物のように環境に馴染ませる期間を要するところも、また何とも言えないミステリアスさを感じます。

設置後、早くも変化が

確か部屋に設置したときは晴れた日の夜だったのですが、翌日仕事の残業疲れで家に帰ってチラッと覗いてみたところ、早くも変化が。

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雨に変わる前は、沈殿物の量が徐々に増え、星のような形のものが透明の溶液中を浮遊する。

(1〜2枚目はiPhoneで、3枚目はフルサイズの一眼レフにマクロレンズを装着して撮影)

底の方に氷晶か樹氷のような美しい結晶が、僅かに出来上がっていました。この日の天気は雨で、前述の「雨に変わる前」の現象と一致します。

不用意にグラスを動かすと、簡単に崩れそうなほど儚い結晶。若干2日目にして、とても面白いものを手に入れた、と思い大満足です。

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天気が晴れるなら、ガラス管内の固形分は完全に底に沈み、液体は澄みきる。

こちらは、晴れが続いた時の写真。前述の「天気が晴れる」の事象が続いております。

晴れ具合によって底の沈み具合も違うようで、スカッとした秋晴れのときは更に沈んでいました。

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風や嵐が接近してくるときは、接近してくる方向の反対側のガラス管の壁に沈殿ができる。

そしてこちらが、「風や嵐が接近してくるとき」と思われる事象。写真では分かりにくいのですが、南の方角に結晶が発生し、溶液の表面に葉のような結晶が少し浮かんでいます。(10月22日、6時頃に撮影)

ちなみに、鳥取県で起きた地震の次の日の写真なのですが、そういった自然災害まで観測できているのかは、よく分かりません。

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更に約10時間後。かなり結晶が大きくなってきました。(10月22日、17時頃に撮影)

天気予報曰く、雨が近づいている時の様子です。

そもそもまだ取り扱い説明書にある「環境へ順応させる」期間が終わっておりませんので、「これからいくつの表情を見せてくれるのか」を楽しみにしているところです。

気軽に設置するのならミニサイズが可愛いくておすすめ

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同じブランドのラインナップには、私が買ったストームグラス(ミニ)より大きなサイズもあります。

ミニ レギュラー
横幅 8cm 11.5cm
縦幅 11cm 20.5cm
重さ 約258g 約658g
木製台座 なし あり

数字ではイメージしにくいかもしれません。

レギュラーサイズはミニサイズと比較すると、かなりの大きいです。実際に夏頃、東急ハンズにてレギュラーサイズの現物を見たのですが、ちょっとした花瓶ぐらいの大きさです。またサイズもさることながら、形状もレギュラーサイズは縦長です。

そもそも、ガラス製品というデリケートな"こわれもの"という事も、サイズ選びの観点のひとつです。

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サイズが大きいほど変化がの観測がしやすいようですが、ミニサイズでも変化は十分楽しめるのは前述の通りです。

ミニサイズの場合は、スライムや水滴のような形状の手のひらサイズで、「ちんまり、ちょこん。」とした可愛いらしさを感じます。

私のような男性目線で可愛らしさを選択の要素のひとつに上げるのは、何だか気持ち悪いかもしれませんが、結局は好みの問題だと思います。「大きいことは良いことだ」なんて、大艦巨砲主義で選ぶのも有りです。(私もどちらかというと、基本はそのクチです。)

まるで女心と秋の空のように、ころころと見た目が変化するオブジェ。何だかペットを飼っているような気分になり、見ていて飽きません。現に、仕事で疲れて帰ってきてデスクの上で変化の様子を見たとき、興奮して疲れが吹き飛んだことはまだ鮮明に記憶に残っています。

また、大きな変化があれば、この記事に随時写真を追加していこうと思います。

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