先日、完全プライベートの記録用に購入したトラベラーズノート。
シンプルな佇まいですが、システム手帳に多くのカスタマイズを施している私としては、何とかオリジナルのカスタマイズが施せないものかと、少し考えていました。
とりあえずノートリフィルを2冊綴じ込んでみて、次に書く空間を素早く開くためのスピン(しおり紐)が欲しいなと思い、色々と市販品から探してみたのですが、好みのものがありませんでしたので自作してみました。
スピン(しおり紐)が欲しい
写真は、例として新潮社『旅のラゴス』(筒井康隆)の文庫本と拙筆。
システム手帳の場合、素早くページを開くためのブックマークやインデックス等が多数発売されています。
ところが、トラベラーズノートにはそれらしい物が見つかりません。
仕方がないので、一度は無印良品の「しおりシール」などを使用してみようと考えたのですが、ベタベタとシールをノートに貼り付ける事はあまり好きではありません。かと言って、せっかくの革製品に直接「しおりシール」を貼り付ける事も何だか違うなぁ、と思いまして。
更に他の市販品を探してみたものの、あまり好みに合うものは見つかりません。トラベラーズノートのリフィルは独自の規格サイズのようですし、なかなか他の市販品を互換品として流用する事も難しそうです。
そんな訳で、いっそ自作してしまう事にしました。
セリアの手芸品コーナー
スピン(しおり紐)なんて、しょせんただの紐ですので、安物でいいかなぁと思い、立ち寄ったのがオリジナリティの高い企画品の多い事で定評のある100円ショップ・セリアでした。
手芸コーナーでまず目に入ったのが、アンティークな雰囲気のある歯車(ギア)のパーツでした。
歯車のスチームパンクな雰囲気に一目惚れしてしまいましたので、こちらをチャーム用と個人的な趣味のために3種類ほどチョイス。
肝心なスピンは「たこ糸でいいかなぁ」と思っていたのですが、さすがの手芸コーナーにはお宝がたくさん。紐はブラウンのトラベラーズノートに合わせて、茶色の「ワックスコットンコード」をチョイスしました。
他にもカスタマイズに使えそうなアイテムがたくさん有ったのですが、クリスマスに向けた準備を虎視眈々と進める女子だらけの手芸コーナーに、会社帰りの疲れたサラリーマン(私)がずっと彷徨くには何だか恥ずかしい訳で、足早にその場を後にしました。
さっそくスピン(しおり紐)を作っていく
こんな感じで、歯車の隙間にコードを通して結びます。
私は手芸のホームページで専用の結び方を参照してみましたが、如何せん不器用ですので、最終的には適当にそれっぽく結びました。
別に誰かからお金を取って売りつける訳ではないので、これでいいのです。
仮に結び方が変であってもコードが絶対に余るので、気に入らなければ何度でもやり直せば良いでしょう。
チャームとなる歯車をしっかりと結んだあとに、トラベラーズノートの本体よりも余裕を持ったコードの長さを確保します。
ギリギリの長さにすると、後述のスピンを固定する作業で後悔しますので、長めに確保しましょう。
この作業を欲しいスピンの数だけ繰り返します。私の場合3回同じ作業を繰り返しました。
そして、作ったスピンをそれぞれ、また適当に束ねます。
この時、チャームの位置が均一になるように、チャームの結び目を基準にマスキングテープなどで位置取りを決めしておくと結びやすく、後からスピンを使用する際の見た目もいい感じになります。
あとは、標準装備のスズ製のパーツの間に挟んで完成です。
チャームが長すぎる場合は、このスズ製パーツの部分で長さの調節をするか、もう一度束ね直して微調整すればOKです。そのためにも、コードの余分な部分をカットするのは最後にした方が良いでしょう。
逆に短過ぎる場合はイチからやり直しです。細々とした作業は合わない人には合わないと思いますので、前述の通りコードはあらかじめ余裕をもった長さを確保しておきましょう。
完成したトラベラーズノートのスピン
完成図はこんな感じです。
真ん中にあるムーヴメントのチャームが、他の歯車のチャームと触れ合う時、「チリンチリン…」と風鈴さながらの音を奏でてくれます。
制作時間は試行錯誤の時間を含めて30分、総工費216円(税込)です。安い割には雰囲気もあってよくできたものだと、自画自賛です。しかも超簡単。
ちなみに余った歯車たちは、同じくセリアで購入したガラス瓶に入れて保管しました。今の所の予定は有りませんが、また何か自作する時に使用するか、万が一チャームが外れて無くしてしまった場合の予備としておきます。
それにしてもセリアの手芸コーナーは本当に侮れません。他の作品作りにもハマってしまいそうです。