社会人になってから、昇格の要件のため仕方なく資格の勉強をする以外、めっきり勉強の機会が減りました。
先日、久しぶりにタイトルの資格試験勉強と受験をしましたので、この記事がこれから受験する人の参考になれば幸いです。
表題の試験は、銀行員向けの業務知識を問う資格試験です。
私は元銀行員で、現在はＳＥをやっていますが、少々特殊な役職のため、このような現役銀行員向けの資格試験を受験する必要がたまにあります。
金融コンプライアンス・オフィサー２級とは
初級管理者および一般行職員に求められるコンプライアンスに関する実務知識等について、その習得程度を測定します。
【出典】日本コンプライアンス・オフィサー協会
通称、金融CO２級。
3級はどうやら存在しないようで、いきなり2級の受験です。
一般的な資格試験では2級が登竜門的な資格階級だと思いますが、本試験に関しては2級が一般的な3級相当と見てよさそうです。
金融機関の職員として求められる、一般的な法令遵守の知識が問われる試験となっています。
銀行業務検定の中ではとても簡単な資格
2級と言いつつも例えば他の銀行業務検定、法務・税務・財務の3級御三家とは、比べものにならないくらい易しい試験です。
ただし、全く勉強無し（ノー勉）での合格は難しいと思います。
しかし、専門的な知識よりも、銀行員の社会常識、または一般常識で解ける問題が非常に多いので、合格するための勉強で苦労することはありません。
勉強に必要なもの
- 最新の過去問題集
- ペン
法律や判例、時事性に関する問題が出題されるため、日々法改正等に関心がある人でなければ、基本的には最新の過去問題集をベースに勉強する必要があります。そういう意味では、２期分程度であれば多少古くても大丈夫かと思いますが、あまりに古いものは推奨できません。
合格点を取るためだけの勉強であれば、ノートは不要です。ノートを取る必要が無いため、電車などの移動時間を利用するだけでも十分勉強できます。
ペンを使うのは、間違えた問題に印を付ける時くらいで、直接、過去問題集に書き込むのがベターです。そのためのノートを用意すること自体が無駄です。
また、難関でない資格試験全般に言えることですが、金融コンプライアンス・オフィサー２級に関してはテキストは不要で、過去問だけで十分合格できます。
この手の資格試験は、過去問題集だけでも高いので、合格以外の目的が無い限り、テキストを買うのはお金の無駄です。
銀行業務検定の御三家と異なり、銀行の先輩行員に過去問題集の無心をしても、持っていること自体が稀だと思われます。
勉強は試験の1週間前からでOK
この春、銀行に入行した新入行員で無い限り、試験の1週間前から勉強を始めても十分間に合います。
参考までに、私の勉強方法は以下の通りでした。
- １日１時間ちょっとの勉強時間で過去問１回分を解く（×４日）
- 過去問を１周したら、次は２回分を１日に解く。（×２日）
- 過去問を１日で１周する（×１日）
勉強期間は合計７日間、総合勉強時間は10時間くらいでした。
これでも試験終了後は、ここまで勉強する必要は無かったかな、と思いました。
合格点以上の高得点を狙うのであれば、もう少し勉強時間が必要かもしれません。しかし、この資格で表彰を狙うのもなんだかなぁ、という感じです。
履歴書に書ける資格ではない
金融系の業務検定全般に言えることですが、残念ながら一般社会では特に役に立つ資格ではありません。
したがって就職や転職の際、履歴書の空欄を埋めるのにはインパクトが弱い資格と言えます。
ただし、『法令遵守（コンプライアンス）』は金融機関にとっては非常に重要な使命ですので、従業員としては取得する事でマイナスの評価になる事はありません。
難易度が、かなり易しい資格試験ですので、お勤めの金融機関内の昇格要件として、単位を稼ぐのにも最適な試験と言えます。
私の受験結果
私の受験（２０１５年６月受験）結果は、２０１５年６月１３日現在、公式の解答発表の自己採点では８２点、合格でした。
過去問では最終的にオール９０点超でしたので、合格点である６０％は余裕で突破しましたが、もっと上位の点数が採れたはず、というのが正直な受験後の感想です。
認定証書が届きました。
７月８日、認定証が届きました。結果は自己採点通り８２点で、合格でした。
第３５回の合格（認定）基準点は６０点で、難易度も通常通りの試験だったようです。
全体認定者数４２８１人に対して、私の成績は５２８位でした。普通ですね。
認定率は７０％弱ということで、やはり難しい試験ではないと言えます。
