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一片氷心で四季を巡る書斎ブログ

空からやってきた『鯨野雑貨店』の紙もの文房具が素敵過ぎる

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手帳に万年筆で文字を書く。電子の世界が日常生活を着々と効率化してゆく中で、文明を拒絶するようにアナログを愛する人たちがいる。

私もデヂタルな世界に身を置くことで日々、生活の糧を得る人間ですが、その反動からかアナログな手法だけはどうしても捨てきれません。例えるならば、iPhoneやMacなどの最新鋭のテクノロジを甘受しながらも、手帳やノートはほぼ手書きなところ。

生きていくためには効率化が全てではなく、時には寄り道をすることで思わぬ発見がある事だって、決して珍しいことではありません。

この記事ではネットの世界で出会った、どこか異世界からやってきたかのような紙もの雑貨店、『鯨野雑貨店』を紹介致します。

SFやファンタジーの世界のような独特な世界観を有しつつも、確実に実在する、そんな不思議な雑貨店との出会い。例えば、ハリー・ポッターの魔法に一度はかかった事のある方であれば、独特な世界観にきっと夢中になれます。

ある日の夜、空を大きな鯨の影が覆い隠した

鯨野雑貨店
鯨野雑貨店は空を旅する鯨の上にある、鯨野自治区の小さな雑貨屋です。
鯨が気まぐれに地上へ降り立つ時、その土地その土地で店を開きます。いつどこで店が開かれるかは鯨しか知りません。もしあなたの街へ鯨が訪れることがあれば、どうぞ足をお運びください。鯨野で使用されている品々をご紹介させていただきます。
鯨野ではごくありふれた品々ですが、あなたの目には物珍しく映るかも知れません。お気に召しましたらお手に取っていただければ幸いです。

いつもと変わらない日常を終えた夜。いつも以上に空が暗いと、ふと空を見上げたら大きなクジラの影が夜空を覆い隠していた。

突然のことに驚いて動けなくなった青年だったが、夜の帳、街が騒ぎ始める様子は無い。胸がざわめくような夜が明けると、そこにはまたいつもと変わらない、どうしようもない日常しか無かった。

しかし、どうやら一部の人たちが騒がしい。そんな人々の手には、地上では見たことの無い書斎道具の数々。どうやら鯨が空から地上に上陸したらしい。青年は鯨が上陸したという港の方へと足を運ぶのだった。

*鯨野雑貨店さんの世界観を私なりに解釈した上で、店を訪れた一人の青年のていで書いてみました。

鯨野雑貨店との出会い

私のTwitterアカウントでは、手帳や万年筆が好き方々をフォローしているのですが、今月のはじめにタイムラインで、ふと目にしたのが『鯨野雑貨店』の開店のお知らせでした。

「本日クジラが地上に着陸します」だなんて、いったい何のことだろうと思い、作業の手を止めリンクを開いてみると、そこには珍しい雑貨の数々。趣味で実店舗の文房具屋や雑貨屋めぐりやネットショップを巡る私ですが、今まで見たことの無いような書斎用品ばかりです。

気になったのは鯨野雑貨店オリジナルの測量野帳「鯨野野帳」でしたが、私が訪れたときには残念ながら既に売り切れ状態でした。しかし、他の用品に目を移しても、やはりどれも魅力的なものばかり。

原稿用紙やレターセットなど、今では久しく馴染みのなくなった「紙もの」も、私には滅多と使用する機会がないにも関わらず、思わず買い占めたくなるほどです。

鯨野雑貨店の魅力

子供の頃、おとぎの世界は、どこにでもすぐそばにあった。

大人になって、目の前のことに追われ続けて、時を経るうちにいつのまにかそんな事を忘れてしまったのでしょう。

珍しい石を見つけては宝物としていつまでも大切にしていたり、綺麗な満点の夜空を見上げては心穿つ記憶を残したり、大切なひとのために下手くそな字で手紙を書いたり、そんな子供の頃は当たり前だった一つ一つの思い出。

鯨野雑貨店の幻想的な品々を目にすると、そんな思い出の数々を丁寧に掘り起こされるような想いになります。

『鯨野シールセット』を購入

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私が購入したのは、『鯨野シールセット』を4種類ほど。切手風の鉱石と、宛名のカード型の台紙にセットされたシールです。

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鉱物などのイラストは小さい作りにも関わらず、すごく丁寧に描かれています。

転載はできませんが、一つ一つにアイテムに因んだ1分で読める小話付きです。この小話もまた突然、鯨野の世界に引き込まれる様で非常に良い。

カード型の台紙は、クラフト紙とカッパー(銅)の組み合わせで、見た目にもどこか懐かしいレトロ感が感じられます。

1セット350円でしたが、このクオリティで350円はちょっと良心的過ぎるほどです。

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ちょうどシステム手帳の表紙的なものを何とかしたいと思っていましたので、さっそく愛用のシステム手帳のガイドプロテクターに貼って、手帳の始まりを手紙風にカスタマイズしてみました。

手帳をシールやマスキングテープでデコレーションするのは、憧れつつも女子っぽいのでこれまで避けて通っていましたが、トラベラーズノート風のレトロなシールなので、主張し過ぎないさり気ない存在感は見ているだけでもニヤニヤとしてしまいます。

ズレないように貼るための位置どりは、LIFEのノーブルノートの罫線リフィルが便利でした。

次はいつ空の旅から戻るのだろう

『鯨野雑貨店』の商品は、BOOTHというイラスト・コミュニティサイトで有名なpixivが運営するネットショップで出品されています。

滅多にAmazonや楽天以外でネットショッピングをしない私ですが、『鯨野雑貨店』の商品欲しさに登録してしまいました。

今現在、人気の商品はほとんど売り切れてしまっている状態ですが、次回は12月に再びクジラが地上に着陸予定とのことです。どうやら個人で運営されている様ですので、在庫管理や次々に新作をというのは難しいことは想像できるのですが、今後もとても楽しみです。

【おまけ】素敵な自作リフィルまで公開されています

鯨野雑貨店・店主の空魚さんですが、別サイトにて自作のリフィルも公開されており、印刷の方法などとても丁寧に解説されています。

私の家にはプリンターが無いので印刷ができないのですが、愛すべき我がシステム手帳のためにこのリフィルが欲しくて、プリンターを買おうか真剣に悩んでいるところです。調べて初めて知ったのですが、最近のプリンターって結構なお値段なのですね。

先月はお金を使い過ぎましたので、現在「ぐぬぬ」とAmazonのプリンター掲載ページと睨めっこしています。

追記:鯨野野帳をゲットしました

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当初在庫切れで購入できなかった鯨野野帳をゲットしました。

オリジナルのストアマークの箔押しが非常に綺麗で、使うのがもったいなく感じる逸品です。

少し長めの小話のほか、ラベルシールも入って500円ちょっとと、やはりお値段も良心的です。

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